| カテゴリ 近現代

国際港敦賀の繁栄描く(日刊県民福井新聞2007-11-29)

稽古をする出演者たち

◇1、2日に市民劇 『熊谷ホテル物語』

空襲で焼けたが、戦中まで敦賀市元町にあった熊谷ホテルを舞台に、港町敦賀の繁栄を回顧し、平和を願う市民劇「熊谷ホテル物語」が12月1日、2日の両日、敦賀市民文化センターで上演される。史実とフィクションをない交ぜにした劇の全編に流れるのは「愛」だという。

◇解説交え 『躍動的舞台に』

脚本は花木真子さん。熊谷ホテルの関係資料は乏しかったが、ホテル経営者の遺族からペナントなどを探し出してもらい想像力を膨らませた。

リトアニア領事代理だった故杉原千畝氏や、杉原氏発給のビザで敦賀に上陸したユダヤ人難民も登場させ、国際港敦賀の活気を描く。

恋に破れて敦賀に流れてきて同ホテルで働くようになったチヨがヒロインで、アマチュア劇団「いっかいこっきり」の団員、川口慶子さんが演じる。アマチュアや公募で参加した市民まで多彩な人たちが奮闘する。制作を担当する田代牧夫さんは「場面転換が多いのが特徴。理解を助けるためスクリーンに文字の解説を映しながら展開する。躍動的な舞台になればいいと思う」と話し、来場を歓迎している。

1日は午後7時、2日は同2時開演。前売り入場券は大人2000円、大学生以下1000円(何れも当日は500円増し)。同センターなどで販売中。



敦賀で市民劇 「熊谷ホテル物語」(福井新聞2007-12-03)

圧倒的な人間ドラマで、観客を魅了した市民劇「熊谷ホテル物語」

敦賀港が国際港として栄えた明治末期から昭和初期にかけ、敦賀に実在した国際ホテルを舞台にした市民劇「熊谷ホテル物語」が1、2の両日、同市民文化センターで上演された。戦争という時代の波に翻弄される圧倒的な人間ドラマが、詰め掛けた市民らを魅了した。

欧亜連絡国際列車の発着点だった敦賀で、国内外から多くの旅行者が利用した熊谷ホテル。そこで働く人々や滞在した旅行者の人間模様が、フィクションと史実を織り交ぜながら描かれた。

それぞれが事情を抱えながらも懸命に生きる人たちに、太平洋戦争が暗い影を落としていく。敦賀空襲で多くの人々が亡くなり、熊谷ホテルも焼失。愛する人を亡くした従業員らは戦後、灯籠流しで死者の霊を慰める。

「命のビザ」で大勢のユダヤ難民を、敦賀に上陸させた杉原千畝夫妻も登場。激動の昭和史と共に、敦賀の移り変わりがクローズアップされる。「敦賀から世界へ、世界から敦賀へ」という台詞が象徴するように、鎮魂と再生の物語で現在の敦賀にエールを送った。

キャストやスタッフ総勢80人の殆んどが市民で、まさに“市民の市民による市民のための劇”。1年前から稽古に入っただけに、本格的な芝居に仕上がった。ユーモラスな台詞回しには笑いが起こり、拍手が沸く場面も屡々。2時間を超える長丁場ながら観客は最後まで舞台に集中し、終演後は出演者に盛大な拍手を送っていた。

posted by 御堂 at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 近現代
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