木工で魚津城―魚津市大海寺野の木地職人、西川勝治さん=西川工芸経営=が、魚津城をモチーフにした木工品「戦国 幻の魚津城」を制作し、16日に同市役所で沢崎義敬市長に1セットを寄贈した。
西川さんがイメージした五層の天守閣を頂く魚津城で高さ約40p、土台となる石垣部分は縦横約15p。城部分が
魚津城は室町時代に松倉城の支城として、椎名氏が築城したとされている。戦国時代には新川郡の拠点として織田勢と上杉勢の戦いの地となり、その後、佐々成政や前田利家が支配した。
江戸時代初期に廃城となったが、加賀藩は米蔵や武器庫を置き、魚津町が近世城下町として繁栄した。明治初期まで堀や土塁も残されていたが、現在は石垣の石が大町小にある石碑周辺に残されるだけで、城の外観を示す資料などは残っていない。
西川さんは魚津漆器の木地職人。これまでに五重塔、たてもん祭りのたてもんなどの木工品を制作して販売している。まちづくりに向けた雰囲気を高め、魚津を全国にPRする一助になればと8月から城の制作を手掛けた。
西川さんは「生涯の仕事として、魚津城を木工品で表現したいと思っていた。石垣部分の木彫りは初めて挑戦した。魚津城の木工品で少しでも魚津を知ってもらえれば嬉しい」と話している。
現在は、寄贈分を除く完成品10個は、魚津産業フェア「
木工品は、魚津城、旗、松、台座、上杉謙信が詠んだとされる句を印刷した色紙のセットで販売する予定。予約は、西川工芸へ。
魚津城に歴史浪漫―越中春秋―(北陸中日新聞2007-10-19)
魚津市の魚津商店街連盟が、魚津城をテーマに商店街の活性化を模索している。同市の木工職人の西川勝治さんが木工品「戦国幻の魚津城」を制作した。魚津城に注目する動きが出始めている。
戦国時代を描くドラマでは、対立する上杉勢と織田勢が戦う舞台として魚津城は登場する。上杉が支配する魚津城を柴田勝家、前田利家、佐々成政が攻める。天正10年6月3日に落城するが、前日に本能寺の変で織田信長が自刃するのである。
現在の大町小学校辺りにあったとされる魚津城。同校にある魚津城跡を示す石碑の周りに石垣の石材が少し残っているだけで、城の外観を示す資料は現存しないという。
何もないからこそ、アイデア次第か。魚津城を旗印にした魚津のまちづくりも、歴史浪漫があって面白いと思う。