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「パルナスの歌」がCDに収録、初めて発売へ(朝日新聞2007-08-22)

パルナス製菓のお店に飾られていたシンボルキャラクター人形、パルちゃん(右)とピロちゃん 「パルナスの歌」が収録されることになったCD

♪ぐっとかみしめてごらん
 ママのあたたかい心が
 お口の中にしみとおるよ…
関西の人の耳に今も残るちょっと悲し気なロシア民謡調のメロディー「パルナスの歌」がCDに収録され、初めて発売される事になった。大阪府豊中市にあった洋菓子会社「パルナス製菓」のCMソングとして作られたが、同社が平成14年(2002)に廃業したため幻の歌となっていた。

曲は、昭和33年(1958)から関西圏の日曜午前のアニメ番組の合間などで、赤ちゃんの顔や影絵が映し出されるCMのバックで流れていた。歌っていたのは中村メイコさんとボニージャックス。子ども時代を関西で過ごした一定の年齢以上の人にとって、忘れられないメロディーだ。同製菓は昭和22年(1947)に創業。関西に200を超す店舗を展開し、ピロシキやロシアのパン、ケーキなどを販売したが、平成12年(2000)に営業を終了。同14年(2002)に会社の清算を終えた。

曲が収録されるのは、キングレコードから9月5日に発売される『心と耳にのこるCMのうた』(税込み2500円)。「♪この木なんの木、気になる木〜」の歌詞で知られる日立グループの「日立の樹」など、計20曲は何れも全国的に知られているが、ボーナストラックとして「パルナスの歌」を収録した。

♪甘いお菓子の
 お国のたより
 おとぎの国のロシアの
 夢のおソリが運んでくれた…
提案したキングレコードの菱川尚子さんは徳島県出身で、子ども時代に聞いた記憶はない。だが大阪に勤務していた平成11年(1999)、バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)の総集編でパルナスの歌が取り上げられたのを見て、「とても印象深いメロディー」と心を打たれた。

「聞いた事がない」という関東出身の社員らを説得。同社が自主廃業の直前、関係者に配った自主製作のCDから曲を見つけた。ボニージャックスからエピソードなども聞いて、CD付属のブックレットに掲載した。

この曲を巡っては、インターネットで商品化の希望を募るホームページ「たのみこむ」でもCD化希望が書き込まれ、130人を超える賛同が集まっていた。掲示板には「今CMを見たら涙が止まらないかも」などと熱い思いが記されていた。菱川さんは「長年の思いをようやく実現できた。ロシア民謡を元にしたメロディーは今聴いても深い味わいがある。早く皆さんにお届けしたい」と話している。

大阪出身のミュージシャン、チチ松村さんも、パルナスの歌の熱烈なファンの1人。子どもの頃から身近に聞いており、「聞くだけで条件反射的に涙が出てくる」と懐かしむ。

レパートリーの1曲としてライブハウスで演奏する事もある。「関東の人や小さな子どもたちに聞かせても『何この曲?』と喜ばれる。悲し気に始まってだんだんテンポアップする曲調に、勇気が出てくるような高揚感がある」と話す。

今回のCD化に、「とても嬉しい。パルナス製菓には他にもたくさんの曲があるので、パルナス製菓の曲だけでアルバムができてもいい」と思いは止まらなかった。

posted by 御堂 at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 近現代
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