| カテゴリ 近現代

田中正造記念館が来月1日オープン 8年越し運動結実(産経新聞2006-09-25)

公害の原点といわれる足尾鉱毒事件に、被害者側に立って闘った栃木県選出の衆院議員、田中正造について学ぶ「足尾鉱毒事件田中正造記念館」が10月1日、館林市足次町の旧渡瀬保育園の空き室を改装してオープンする。NPO法人(特定非営利活動法人)「足尾鉱毒事件田中正造記念館」の8年越しの建設運動が実ったもので、法人理事長の広瀬武さんは「約40uと狭いが、事件を全国に伝える発信基地にしたい」と話している。

明治30年代の事件発生から約100年を迎え、事件を通して環境問題を学ぶ記念館の「建設促進会」が平成10年(1998)、同市渡瀬地区の住民が中心になって設立された。会員は一時、500人と全国に広がり、建設資金も約150万円が寄せられた。しかし、市は厳しい財政事情を理由に、建設に難色を示したため、運動は下火になった。

このため「促進会」では、記念館の管理運営などを行う法人を起ち上げて市と折衝。平成17年(2005)10月、東武佐野線渡瀬駅前の旧保育園園舎での開設がようやく決まった。

開設地は、当時の鉱毒被害激甚地のほぼ中央に位置し、鉱毒反対運動の拠点として群馬、栃木など4県連合の「足尾銅山鉱業停止請願事務所」があった雲龍寺(同市下早川田町)まで約2qという所縁の地。

記念館では、事件の予審調書正造関連の参考図書など約500冊と写真などが閲覧できるほか、事件を伝える紙芝居や子供たちにも分かるように独自制作したビデオも流す。また、事件や正造を織り込んだ「足尾鉱毒事件田中正造かるた」3000セットを作製し、記念館の活動資金提供者や館林邑楽地区の小・中学校にプレゼントするという。

開館は火、木、土、日曜の午前10時〜午後4時。学芸員を含め35人の会員が交代で説明などに当たる。入場無料。



田中正造記念館、明日開館 足尾鉱毒事件(上毛新聞2006-09-30)

NPO法人足尾鉱毒事件田中正造記念館は1日、館林市足次町に同記念館をオープンする。公害問題の原点といわれる足尾鉱毒事件田中正造について、約500点に及ぶ資料やビデオなどで紹介。事件に深い関わりのある地として、「事件を風化させてはいけない」と思い続けてきた30年来の願いが実現する。

記念館は旧市立渡瀬保育園の一室を活用。約40uの室内に、パネルコーナー、書籍・資料コーナー、ビデオコーナーがある。子供の自由研究に活用できる図書から研究者向けの文献まで幅広い資料を展示するほか、正造の直筆書簡など貴重な資料も紹介する。

同法人の広瀬武理事長は「ここを事件や正造勉強する学び舎として活用してほしい」と話している。

開館記念行事として、1日は正造の生涯を伝えるビデオ(30分)の試写会(午前10時半からほぼ1時間おきに計4回)を行うほか、開館に合わせて制作した「足尾鉱毒事件田中正造カルタ」を希望者に配布する(但し1000円以上募金をした人が対象)。

入場無料。開館日は毎週火、木、土、日の午前10時〜午後4時。同法人は新会員や募金の協力を呼び掛けている。問い合わせは同記念館へ。



鉱毒事件 足跡辿る 田中正造記念館 館林に開館(中日新聞2006-10-02)

国内の公害事件の原点とされる足尾鉱毒問題に生涯を捧げた明治の政治家・田中正造の功績や足取りを紹介する「足尾鉱毒事件田中正造記念館」が1日、同館と同名の特定非営利活動法人(NPO法人)が運営して館林市足次町で開館した。広瀬武理事長は「多くの人に支えられて開館できた。記念館が事件についてじっくり考えてくれる場になれば」と感慨深げに話した。

同館は、東武・佐野線渡瀬駅近くの旧渡瀬保育園の空き室を改装。館内は約40uと小規模だが、被害地の写真などをパネル展示したコーナーや正造関連の参考図書など約500点を展示。法人制作の教材用ビデオも観賞でき、正造の功績を紹介した、かるたも閲覧できる。

開館は、毎週火、木、土、日の午前10時〜午後4時。入館無料。11月3日に学識者を招いて講演会を開催する。正造が明治34年(1901)に足尾銅山の操業中止を求め、明治天皇に直訴した12月10日には、ドキュメンタリー映画の観賞会を市内で開く。問い合わせは、同館へ。



足尾鉱毒事件田中正造記念館:公害との闘いを紹介―館林にオープン(毎日新聞 2006-10-12)

◇NPOが運営、「事件を風化させない」

日本の公害問題の原点と言われる「足尾鉱毒事件」との闘いに生涯を捧げた明治の政治家、田中正造を顕彰する「足尾鉱毒事件田中正造記念館」がこの程、正造の分骨墓地(館林市指定史跡)がある雲龍寺(伊東方己住職)近くの群馬県館林市足次町の旧渡瀬保育園の空き室を改装して開館した。NPO法人「足尾鉱毒事件田中正造記念館」(広瀬武理事長、150人)が管理・運営する。

同記念館は「事件を風化させてはいけない」と、全国や地元の有志らが平成10年(1998)、同記念館建設促進会を発足した。記念館開設について、関係機関と協議を重ね、昨年7月に同市から、空き室を借りることで合意。今年2月にNPO法人を設立し、準備を進めていた。

記念館は東武佐野線渡瀬駅の近く。広さ約40uの館内には「書籍・資料コーナー」「パネルコーナー」「ビデオコーナー」の3本柱を展示する。正造関連の絶版となった参考図書や、足尾鉱毒事件の予審調書など、貴重な約500冊と写真8枚。事件を伝える紙芝居や独自制作した教材用ビデオ「足尾鉱毒事件は、いま」、事件や正造を紹介した「田中正造かるた」などが閲覧できる。

正造は栃木県選出の衆院議員で、旧小中村(現佐野市)の生まれ。明治33年(1900)に足尾鉱毒事件が発生すると、足尾銅山での仕事を直ちに辞め、群馬や栃木、茨城県など延べ約50万人の被害民を救うように国会に訴えたり、明治天皇に直訴するなど、公害との闘いに一生を捧げた。

同記念館は会員を募集しており、広瀬理事長は「正造の全てが分かる学びの館がオープンし感謝しています」と話す。開館は火、木、土、日曜の午前10時〜午後4時までで、学芸員や会員が解説してくれる。入場無料。問い合わせは同記念館へ。

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posted by 御堂 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 近現代
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