| カテゴリ 中世

『東郷荘絵図』“丸ごとガイド”(朝日新聞2009-05-20)

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◇鎌倉時代にタイムスリップ

いざ鎌倉時代!郷土の中世へタイムスリップ―湯梨浜町は、鎌倉時代中期に東郷池周辺を描いた『伯耆国河村ごおり東郷荘下地中分したじちゅうぶん絵図』解説ガイドを作成した=写真。高校の日本史の教科書に何度も掲載された貴重な歴史資料を使う事で、地域の歴史に誇りを持ってもらうのが目的。現在の航空写真や町内の遺跡の解説も掲載しており、町企画課は「ガイドを片手に町内の歴史散歩を楽しんで」と呼びかけている。

◇湯梨浜町が作成 郷土の歴史、歩いて楽しんで

絵図は正嘉2年(1258)、「東郷荘」の領有権を巡って対立していた領家地頭の支配地を明確にするため描かれたもので、絵図には朱色の線が引かれ、鎌倉幕府執権北条長時と、執権の補佐役だった連署北条政村花押が印されている。

領家は京都の松尾神社(現・松尾大社)で、地頭東郷氏と考えられている。幕府御家人として勢力を伸ばした東郷氏荘園を侵していると松尾神社幕府に訴え、支配地を折半する事で和解した事を示しているらしい。

絵図荘園の衰退を示す貴重な歴史資料といい、ガイドは、東京大学史料編纂所が所蔵している模写本(縦127cm、横98cm)を原本にして作成した。ガイドは45cm四方の正方形だが、持ち運びに便利なように1/9の大きさに折りたためるデザインにし、現在の東郷池周辺の航空写真も掲載して、地形の変化が分かり易く学べるよう工夫したという。

裏面では絵図に記された地形や建築物を説明した。絵図に一宮と記されたのは現在の倭文しとり神社で、境内に隣接する伯耆一宮経塚からは銅経筒や金銅仏などが出土して国宝に指定されているなどと書かれており、理解を助けてくれる。

町は6000部を印刷。歴史講習会の資料などに活用するほか、希望者には役場や町図書館などで無料配布している。町企画課は「ガイドを片手に、鎌倉時代に思いをはせながら歴史を読み解く町歩きなどに利用してもらえれば、有り難い」と話している。問い合わせは同課企画係へ。

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)『伯耆国河村郡東郷荘下地中分絵図』

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※(関連)→『東郷荘絵図』を「徹底ガイド」 湯梨浜町作成(日本海新聞2009-05-13)

posted by 御堂 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中世
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