| カテゴリ 近世

成富兵庫の功績辿る 田中さんが新著(佐賀新聞2008-12-03)

新著『佐賀藩の初期を支えた男 成富兵庫茂安』を手に「成富は凄い男だと感じた」と語る田中耕作さん

佐賀市の郷土史家、田中耕作さんが新著『佐賀藩の初期を支えた男 成富兵庫茂安―戦場に、外交に、そして治水に―』を刊行した。佐賀の武将で、治水事業などでも後世に残る大きな功績を残した成富なりどみ兵庫茂安の功績を辿り、人物像を紹介している。

九州陶磁文化館長や武雄市教育長を務めた後、郷土史研究に専念している田中さん。「鍋島佐賀藩」シリーズで江戸時代の佐賀藩史を辿り、昨年出した『中野三代と鍋島宗茂』に続く7冊目の刊行となった。

基礎史料である『大蔵姓成富家譜』から成富の生涯を読み解き、様々なエピソードを紹介している。治水の功績については、江戸後期佐賀藩士南部長恒が調べ上げて編んだ『疏導要書』を、前山利雄・元県武雄土木事務所長が現代語訳して収録。『佐賀市史』をはじめとする『市史』『町史』から成富に関する記述も集め、成富研究のための基本となるべき情報を網羅した。

勇猛な武将として戦場を駆け巡り、対外関係では加藤清正らに高く評価された事や、石井樋いしいびなど佐賀での治水事業、佐賀藩が担った「大坂城普請」などでの活躍も挙げて、「強敵を破りその名を天下に現し、平時には山野海辺を巡見し新しく田畠を開き、藩の財を増やす」と書いている。

田中さんは「成富は今でいうマルチ人間。難局に対応する知恵が随所にあり、兎に角凄い男だと感じた。多くの人の協力でまとめたが、7冊の中でも一番難しかった」と話している。

佐賀新聞社刊、A5判、341ページ、本体1500円。県内主要書店で販売している。
※(関連)→「治水の神」成富兵庫の水利事業を学ぶ…佐賀で学習会(読売新聞2009-04-12)
※(関連)→学習会:成富兵庫の水利事業を再評価 世界遺産運動展開へ―佐賀で明日(毎日新聞2009-04-10)
※(関連)→水の力逆らわず生かす 佐賀テクノロジー考(朝日新聞2009-01-05)

posted by 御堂 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 近世
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/118432215
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。